“ウッドショック”で中古戸建ての売却チャンス到来?
突然ですが“ウッドショック”をご存じですか?
世界的な品不足を受けた木材価格の高騰「ウッドショック」が国内の住宅業界で続いている。大和ハウス工業や積水ハウスなどは木造住宅の値上げに踏み切った。木材不足から、2021年4~9月の戸建て着工数は数万戸減る可能性もある。震源地の米国の木材相場は落ち着きつつあるが、なお高水準だ。値上げや着工遅れで住宅市場が冷え込めば、消費の回復の足かせとなる。
ウッドショックショックとは、今、世界中で深刻な問題となっている「木材不足」や「木材価格の高騰」の総称です。事態はかなり深刻で、木材の価格が上昇したことにより新築住宅の高騰や資材が届かないといった問題が起こっています。
ただこれは、中古戸建ての売却を考えている方にとっては朗報ともいえるかもしれません。その理由は、新築住宅を建てにくくなっている今、買主が中古戸建て市場に流れてくる可能性があるからです。
ウッドショックが起こった背景
ウッドショックが起きた要因の一つは、新型コロナウイルスの蔓延です。巣ごもり需要の拡大から、世界的に家を建てる方や家をリフォームする方が急増し、木材が不足しています。
また昨年から諸外国で木材が減産されたり、コロナの影響で輸送にも影響が出たりしたことも重なり、その結果、木材が流通しにくくなってしまったのです。
ウッドショックはいつまで続く?
木材の供給については、世界的な住宅建築需要や新型コロナウイルスの蔓延状況にもよるため、いつウッドショックが終わるかは見通しが立っていません。
しかし林野庁では、2021年いっぱいは輸入材の不足が懸念されるとしています。
中古戸建ての需要は拡大中
新築を建てようしているすべての人が「木材がないなら中古戸建てを購入しよう」との考えにいたるとは限りません。
しかし、2021年は“住宅ローン控除の期間延長”や最大100万円相当のポイントを付与する“グリーン住宅ポイント制度”など、とりわけ住宅購入者への支援制度が手厚い時期。この時期を逃すまいと、新築市場から中古市場に流れてくる買主は一定数いるものと考えられます。
実際に、首都圏の中古戸建ての価格は、ここ数ヶ月、昨年と比較して1.2倍前後で推移しています。成約数も、昨月は5月として過去最高値を記録。ウッドショックにより、コロナ禍での中古戸建て人気がさらに加速しそうです。
中古戸建ての売却をご検討中の方は、ぜひお気軽にご相談ください。
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